クレジットカード解約を決心
インターネット通販が当たり前となった今、支払いに便利なクレジットカード。もはや日常生活になくてはならない存在です。でも気がつけば何枚も持ちすぎていませんか。ほとんど使っていないカードはありませんか。ふと思い立って数えてみると、私は7枚ものカードを持っていました。財布はパンパンに膨れ上がって見た目も悪かったし、どの買い物にどのカードを使ったか覚えていない。カード会社によって請求日もばらばらで、何度もカードの請求が来ている。この請求はなんだっけ?なんてことも、ちらほらありました。
そんな中、カードの1枚で不正に利用されていたことが発覚!8000円と比較的少額でカード会社から返金もしてもらったのですが、「クレジットカードを整理して、しっかり管理しよう」と決心しました。
7枚のクレジットカード
保有していた7枚のクレジットカード。なぜこんな枚数にあったのか、自分でも分かりません。ポイントが貯まるから、買い物に便利だから、副業用に、などと、その時その時で何かしらの必要性を感じたのでしょう。しかし、1度も使っていないカードもありました。カードの内訳は以下の通りです。
・マツダM‘Z PULUSカード
・JCBカード W
・楽天カード
・楽天カード2枚目
・イオンカード
・三井住友カード(NL)
・地銀キャッシュカードに付帯のクレジットカード
いずれも年会費は無料。そもそも年会費がかかるカードは絶対に作らないと自分の中でルールがありました。会費がかからないから、カードをつくることに抵抗がなかったのかもしれません。それにしても、なぜ7枚も…。
マツダのM‘Z PULUSカードは学生時代につくった初めてのクレジットカードです。中古車をマツダのディーラーで買い、ETCカードをつくるためディーラーで進められるがまま契約。その後10年ぐらいはこの1枚で過ごしていました。
その中古車を乗りつぶし、別メーカーの車に乗り換えた後もカードはそのまま使用していました。ただ、ポイントの還元率もいい訳ではなく、ポイントが使用できるほぼマツダのお店だけという、今考えると、なんとも使い勝手が悪いカードでした。
ただ、当時は、クレジットカードを使う機会も多くはなく、ポイントで得しよう、という概念はまったくありませんでした。
カードが増えたのは、この10年ぐらいです。ネットショッピングが当たり前になり、「楽天ポイントがすごく貯まりやすい」「このカードならショッピングモールの駐車場が無料」とか、次第にそんな話をよく耳にするようになってきた時代です。
30代以下限定で発行されるJCBカードWは、たまたま39歳の時にCMかブログかが目にとまり、「今しかない」と契約。楽天カードはポイントが貯まりやすい、楽天カード2枚目は、副業(せどり)用として使いたいという理由でつくりました。さらにイオンカードは買い物に便利でポイントが貯まる、三井住友カード(NL)は証券口座と連動しやすそう、地銀キャッシュカード付帯のクレジットカードに至っては、気が付けばついていた、という状態でした。
ほんとのカードをつくる際、特段深く考えず、年会費がかからなければつくっていても損はない、ぐらいの感覚で契約していました。
ただし、はじめに述べた通り、どのカードをどれだけ使っていたか、まったく把握できておらず、JCBカードWにいたっては、多分1回も使用したことがなかったと思います。そんな中、クレジットカードを不正利用されたことをきっかけに、家計管理の面からもできれば1枚にまとめていた方がいいだろうと、断捨離を決断しました。
2枚に集約
断捨離を決断した後、まずクレジットカードを何枚まで減らし、どのカードを残すか考えました。できれば1枚に集約したかったのですが、車が2台あり、それぞれETCカードを使うことから、2枚残すことにしました。
ETCカードはクレジットカードに付帯するもので、多くの場合、1枚のクレジットカードに付き1枚のETCカードしか発行されません。ETCカードが2枚必要であれば、必然的にクレジットカードも2枚必要となるのです。
調べてみると、1枚のクレジットカードで2枚発行できるカードもあるようですが、クレジットカードの断捨離をしているのに新たにカードをつくるというのは、いかがなものかと思いそのカードをつくることはしませんでした。
また、今後、副業をしていく上で、生活用と副業用で区別するために2枚は残していたほうが無難ではないかとの判断も働きました。
さて、2枚残すと決めた後は、何のカードを残すかです。自分の中で1枚はほぼ必然的に楽天カード(1枚目)と決まりました。
スマホ代の支払いやネットショッピングなど、すでに多くの決済手段としてこのカードを登録していました。ポイントの還元率や使い勝手もよく、7枚あった中からも、一番普段使いをしていました。
この楽天カードを残すことはすぐに決めましたが、2枚目に何を残すかは迷いました。マツダカードは、初めて作った思い出あるカードだし、JCBカードWは年齢制限があるため、1度解約すると2度と発効できない…。そんな葛藤も抱えながら選んだのは、三井住友カード(NL)。私はSBI証券、住信SBIネット銀行を開設しており、連携という意味でこの三井住友カード(NL)がいいのかな、と判断しました。
残すことに決めた2枚は、一定の条件を満たせばETCカードの年会費が無料になるというのも、残す理由の一つになりました。
解約手続きを開始
2枚を残し、いよいよ解約手続きに入りました。カードに差はありましたが、解約は想像以上に手間がかかりました。
解約には、コールセンターに電話するか、ネット上、あるいはアプリで解約の二パターンに分かれていました。とりあえずグーグル検索で「〇〇カード 解約」と検索するのですが、解約を受け付けるコールセンターの番号が簡単にでてきませんでした。
また、ネットやアプリ上で解約する場合も、かなり分かりづらかったです。あえてカード会社が簡単に解約されないように動線を難しくしているのだろうと感じました。
コールセンターで対応の場合ですが、電話を掛けた後、解約の手続きに入る前にキーパットで音声案内の質問に答えます。難しくはないのですが、時間がかかるし、なんだか面倒くさい感じがしました。
それからようやくオペレーターへ転送してもらうのですが、簡単にはつながりません。5分以上の待ちぼうけは当たり前。私はスピーカーにして、ほったらかしにして、別の作業をしていました。
ようやくオペレーターにつながると、あとは簡単。解約の意を伝えると、本人確認をしていくつかの質問に答えるとあっさり解約が終了。解約の理由を聞かれることもありましたが、しつこく引き留められることもありませんでした。
仕事の隙間時間でしようとすると、少し慌てるかもしれません。思いのほか時間がかかり「また今度」というレベルです。時間がある時にじっくりする方がおすすめです。
一方、ネットやアプリの場合は、これもなかなか手間です。そもそも解約のフォームにたどりつくまでが難しいです。いや、難しいというわけではないのですが、何度もページを飛んだり、「解約する前に」などのページがあり、長々と注意点がかかれていたりして、動線が複雑。
なかには解約手続きを進めるための「次へ」「解約する」などのボタンが非常に薄く表示されていて、間違って1つ前のページに戻るボタンを押しそうになることもありました。
電話にせよネットやアプリでの手続きにせよ、カード一枚の解約には意外と時間がかかりました。
楽天カードは検索するとすぐにコールセンターの番号が表示され、簡単に手続きを終えることができましたが、それ以外では結構苦戦。調べる時間を含め1枚につき15分から20分程度かかりました。コールセンターは平日の日中しか対応していない場合も多く、私は仕事の合間を縫ってて続きを進めていたので、1週間程度かかりました。
地銀キャッシュカード付帯のクレジットカードだけは、銀行窓口に行く必要がありかなり手間がかかりました。
手続きを終えて
かなりの手間と時間、労力をかけて、解約の手続きを終えました。カードを作るのは簡単だけど解約はかなり面倒くさいものでした。
ただ、手続きを終えて、カードにはさみを入れる瞬間はすがすがしい気持ちになりました。7枚のカードを2枚に整理し、月々の請求も明確化。私の場合、2枚残したものの普段使いは楽天カード1枚と決めました。
三井住友カード(NL)は、ETCカードと証券口座を使う際だけと決めていたので、一元化できると、カードだけでいくら使ったのかもはっきり分かるようになりました。一元管理ができるようになり、家計管理もスムーズになりました。逆になぜ今まで何枚もカードを持っていて、アマゾンはこのカード、楽天ショップではこのカードなどと謎の使い分けをしていたのか、自分のことながら不思議でたまりません。
年会費が不要なクレジットカードは持っていても損をすることはないと思っていました。確かに金銭的にはそうかもしれません。ただ、カードを整理すると支出の見える化が進み家計管理が楽になったり、どのカードを使うかいちいち迷わないなど、クレジットカードを必要最低限にするメリットはかなり大きいと思いました。
気持ちの面でもかなりすっきりしました。クレジットカードを複数もっている方、本当にそんな枚数が必要ですか?思い切って整理してはいかがでしょうか。
こんなカードも
クレジットカードを整理していると、引き出しの中からアコムカードを発見。すっかりと記憶が飛んでいましたが、10年以上前、車の購入時に数万円必要になり、一時的に借りた際につくりました。数日間ですぐ返して以来、1回も使っていなかったのですが、若き自分の浅はかさに愕然としました。借金はいけませんよ。ましてや消費者金融なんて。