日記の魅力と効果、10年日記帳のすすめ

「日記を書こう」と誰しも考えたことがあると思いますが、「時間がなくて始められない」「なかなか続かない」という人は多いと思います。

日記を書くことは何となくいいことだと思っているはずですが、なかなか続けきれないのは、そのことで得られるメリットや効果が明確になっていないことが一因です。

日記を書くことには、実は皆さんの想像以上に多くのメリットがあります。日々の出来事や感じたことを紙に書き留めるだけで、単なる記録するだけでなく、心がすっきりしたり、新しい発見があったりするんです。

私は「10年日記帳」を使って、この1年半日記を続けています。確かに面倒くさかったり、うっかり書き忘れて、翌日2日分書いたりすることもありますが、それ以上に多くのメリットがあると感じています。

この記事では、日記を書くことのメリットと、特に「10年日記帳」の魅力について紹介したいと思います。

「10年日記」と聞いて、えっ、いきなり10年なんて無理だよ、と思うかもしれません。ですが、実は10年日記のほうが、後述するように、続けるハードルはとても低くなります。ぜひ最後までお読みください。

日記を書くことのメリット

まず、日記を書くこと自体のメリットを紹介します。日記を書くことは、単なる記録ではなく、心と向き合う大切な時間でもあります。

1. 心の整理ができる

忙しい日々の中で、私たちはいろいろな出来事に直面し、様々な感情が生まれます。日記をつけることで、それらを一つひとつ整理することができます。

嬉しかったこと、悲しかったこと、悩んでいることを、ちょっとでいいから文章にしてみると、驚くほど自分の考えがクリアになります。

何のどんなことに喜んだり、悲しんだり、怒ったりしたのか。

自分のことだから、なんとなく分かっているつもりでも、書き出すことで、自分の素直な思考や感情をあらためて確認することができ、時には心が軽くなったり、新しい発見や新たな視点が生まれたりすることもあります。

2. 記憶の定着と振り返り

日記には、自分の感情が動いたことばかりを書かないといけない訳ではありません。その日起こった出来事を、事実として淡々と記すだけでもOKです。

仕事で何をした、夜ご飯は何を食べた、買い物に行き、何を買った…。

本当に何気ないことでいいのです。無理にかっこいいこと、ドラマチックなことを書く必要はないのです。

書いているときは、もしかしたらこんなこと書いてどうするのだと思うかもしれません。しかし、人間はよくも悪くも忘れる生き物です。何気ない日々の出来事は特に忘れてしまいます。だからこそ、日記に記した何気ない出来事は、あとから振り返ると新鮮で貴重な出来事として、記憶に蘇るのです。

もちろん単純な記録としての役割も果たします。

髪切りにいったのはいつだっけ、あの日の天気は、あの飲み会は誰がいたっけ…。こんなことが気になったことはありませんか。

日記をめくれば、さっと解決して気持ちがすっきりします。もしかしたら、日記の典型的な使い方かもしれません。

このほか、日記を書くことで、日々の出来事や考えたことが記憶に残りやすくやすくなります。手を動かすことで、脳内が刺激され、記憶の定着が促進される効果があるとされています。

「あの日、何があった?」「何を考えていた?」と振り返るとき、日記があれば、その時の出来事や感情が鮮明に思い出されます。

また、後から振り返ることで、過去を懐かしむこともできますし、自分の成長や変化に気づくこともあり、それが次のステップへの励みになります。

3. 自分と向き合う時間

現代の忙しい生活の中で、自分自身と向き合う時間を持つことはなかなか難しいものです。日記を書く時間は、そんな自分だけの時間を持つための素晴らしい手段です。

日記を書くということは、今日一日を振り返ることにほかなりません。否が応でも自分と向き合わなければなりません。

どんな出来事が起き、どんな感情が生まれたのか、自分を見つめなおす貴重な時間になります。

もしかしたら、日記帳を開くと、少しだけ時間がゆっくりと流れるように感じるかもしれません。自分の心の声を聞くことで、心のバランスを保つ助けになります。

4、文章力が向上する

継続的に日記を書いていると、必然的に文章の構成や表現方法を考える時間が増えるため、文章力や語彙力の向上が期待できます。

また、自分の思考や感情を言葉で表現する力が育まれ、相手に伝える力も鍛えられるでしょう。

ただ注意点は、いい文章を書こうとしないことです。いい文章やいい表現にこだわると、途端に日記を書くことが苦しくなります。

日記は続けることが最も大切ですので、書くことがつらくなるようなハードルは設けないようにしましょう。

文章が上手くなるのは、あくまで副産物であり、それを目的にすべきではありません。逆に日記を続けさえすれば、勝手に上手くなるぐらいの感覚でいいのではないでしょうか。

「10年日記」の魅力

さて、日記を書くこと自体の魅力を知ってもらえたなら、次におすすめしたいのが「10年日記」です。

これは、その名の通り、10年間の記録を一冊にまとめることができる日記帳です。最初は「10年も書き続けるなんて無理!」と思うかもしれませんが、実際に使ってみると、その魅力にハマる人が多いんです。

1、長期的な視点で自分を見つめ直せる

10年日記帳の最大の魅力は、長期間にわたって自分の変化を見つめられることです。毎年同じ日付に、1年前、2年前…そして10年前の自分が何を考え、何をしていたのかが一目でわかるんです。

これって、ちょっと感動的なんですよね。年を重ねるごとに、昔の自分と今の自分を比較することで、自分の成長や変化を実感できます。

確かに1年目は普通の日記です。ですが、2年目以降は、本当に日記をつけるのが楽しみになってきます。

10年日記では、同じ日付は同じページに書くことになりますから、1年前に何をしていたのか、何を考えていたのかが、はっきりと分かります。

毎日1年前の今日は何をしていたなあ、と振り返り、懐かしむこともできるのです。3年目、4年目となるとさらにその楽しみは倍増するでしょう。

2、日々の小さな変化に気づける

10年日記帳を続けることで、日々の小さな変化や出来事を丁寧に記録する習慣が身につきます。

日常の些細なことでも、書き留めておくと後から見返すときに大きな意味を持つことがあるんです。たとえば、ちょっとした習慣の変化や、新しい趣味を始めたことが、数年後にどう影響しているのかを知ることができます。

3、書くスペースが適度で負担にならない

「10年も書き続けるなんて大変そう…」と思うかもしれませんが、実際のところ、10年日記帳は一日に書くスペースが小さめで、数行程度しかありません。

私が使っているものは1日わずか3行です。3行を埋めるのに5分もかかりません。だからこそ、負担にならず、続けやすいんです。

無理に長文を書く必要はなく、その日の出来事を簡潔にまとめるだけでOKです。このお手軽さが、10年日記帳の大きな魅力の一つです。

4、 家族や友人との思い出が蓄積される

10年間の記録が一冊にまとまると、それは単なる日記以上の価値を持つ宝物になります。

特に家族や友人との思い出が詰まった10年日記帳は、後から見返すときにその時の情景や感情が蘇ります。

また、子どもが成長する過程や、家族の出来事を記録しておくと、将来的に家族で振り返る楽しみも生まれます。まさに自分史をつづった貴重な一冊になります。

結論

日記を書くことは、自分と向き合い、心を整理し、日々の出来事を記録し、記憶を定着させる素晴らしい習慣です。

そして、「10年日記」は、長期的な視点で自分自身を見つめ直し、日々の小さな変化を楽しむための最高のツールです。忙しい日々の中で、少しの時間を使って日記を書いてみませんか?

1日たった5分、いや3分ぐらいしかかからないかもしれません。その積み重ねが、自分だけの歴史が詰まった貴重な一冊を作ることにつながります。きっと、その価値を感じることができるはずです。